研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、SONIC調査参加者のデータを用いて、90歳以上の超高齢者を含めたあらたな健康のモデルの提案を行った。はじめに、Rowe&Kahnのサクセスフルエイジングモデルを70歳ではなく、90歳のデータを用いてカットオフポイントを設定した場合、健康といえる群と群と健康とは言えない群の間で主観的健康感および、精神的健康で若干の低下は生じるが、年齢が高い群ほど低いという結果は得られなかった。また、精神的健康の低下に影響する諸機能の低下を補う心理的な要因として老年的超越が年齢が高いほど機能していることが分かった。この結果は、超高齢期における健康に関して心理的適応の重要さを示唆するものであった。
本研究では、90歳以上の超高齢者を含めたあらたな健康のモデルの提案を行った。SONIC調査参加の90歳前後の高齢者のデータからRowe&Kahnのサクセスフルエイジングモデルを用い、基準値を設定した。その結果、90歳高齢者においても健康であると分類できた対象者は27%と少なかった。しかし、不健康であると分類された高齢者の主観的健康感や精神的健康は高かった。この結果は、超高齢社会において、心理的適応の良さを含めた健康の定義を確立することが重要であることを示唆していた。新たな健康の定義にへとつながる結果であった。
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