研究課題
挑戦的研究(萌芽)
高齢者では転倒・骨折による筋損傷後の筋再生能力が低下し、サルコペニアが顕著化することが知られる。本研究では、老化による骨格筋の性質変化(筋再生能低下)にDNAメチル化が関与する可能性を検証し、サルコペニア予防・改善に向けた分子基盤の確立を目指した。骨格筋特異的Dnmt3a欠損(Dnmt3a-KO)マウスの筋サテライト細胞では、GDF5遺伝子プロモーターのDNAメチル化が低下・発現増加が観察された。さらに、分化能が低下し、筋再生を抑制することが明らかとなった。これらの結果から、筋萎縮時の筋再生能低下にはDNAメチル化酵素の発現低下によるエピジェネティクス制御が示唆された。
加齢により骨格筋内の遺伝子のDNAメチル化が大きく変わることが知られている。しかしながらそのメカニズムと生理的意義の詳細は不明な点が多い。本研究では、老化による骨格筋の性質変化(筋再生能低下)にDNAメチル化が関与する可能性を検証した。そして、老化に伴うDnmt3aの発現低下によって筋再生能が低下する分子機序を提示した。本研究はサルコペニアの予防改善のための分子標的同定の手がかりとなるものである。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 2件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 3件、 招待講演 6件) 備考 (2件)
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