研究課題/領域番号 |
18K18470
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
桜井 良太 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00749856)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 社会参加 / 高齢者 / 社会的ネットワーク / 脳容量 / 認知機能低下 / 認知機能 / 身体機能 / 就業 / ボランティア活動 |
研究成果の概要 |
本研究では、認知機能が低下しているにもかかわらず、ボランティア活動といった社会参加活動を続けられている高齢者の疫学的および神経・生理学的特徴を明らかにすることを目的とした。研究の結果、認知機能が低下していても社会参加活動を行えている高齢者では、社会的ネットワーク(他者との関わり合い)が広く、認知活動を司る嗅内野の容量が有意に大きい傾向が認められた。この結果から、他者との関わり合いが維持されていることや、認知機能検査得点は低下しているものの、その機能を司る神経基盤はある程度保たれていることが、認知機能が低下していても社会参加活動を可能とする要因であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、従来、社会参加活動を行うことが困難であると見なされていた認知機能低下高齢者において、特定の高齢者は社会参加活動を行っているという矛盾した事実に着目し、そのような高齢者の特徴を検討した。研究の結果、認知機能が低下しているが社会参加活動を継続できている高齢者では、人のつながりが維持され、認知機能を司る脳部位の萎縮が少ないことが明らかとなった。これらの結果は、高齢期の社会参加の重要性を示唆しており、本研究の社会的意義を示すものである。
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