研究課題/領域番号 |
18K18473
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
|
研究機関 | 札幌医科大学 (2021-2023) 小樽商科大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
佐々木 香織 札幌医科大学, 医療人育成センター, 教授 (40758314)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 医療情報 / 生政治 (バイオポリティクス) / ジェンダー / アクターネットワーク理論 (ANT) / 監視 / ビッグデータ / 個人情報保護 / 市民 / 生政治(バイオポリティクス) / ANT(アクターネットワーク理論 / 市民社会 / 次世代医療基盤法 / 利活用 / 生政治(バイオポリティクス) / 生政治 / オプト・アウト / ANT(アクターネットワーク理論) / 電子カルテ / ANT(アクターネットワーク理論) / 診療情報 / バイオポリティクス (生政治) / カルテ / アクターネットワーク理論 (ANT) / 個人情報 |
研究成果の概要 |
研究期間を通じ、電子化された診療記録や身体・医療データを企業や医療研究者が利活用していく様相や、その様な利活用を進めるための社会・制度の基盤整備のあり方を調査した。そのような利活用に、生政治を含めた生権力の行使(の可能性)がどの様に内在し、実際にどの様に展開していこうとしたのかを論じた。そのうえで身体・健康情報を計測する機器とそれが算出するデータとそのデータを利活用して生政治が展開される過程を把握するために、アクターネットワーク理論が有用であり、その発展の可能性も議論した。また医療・身体情報の利活用にかかる市民社会との信頼について、英国との比較検証から考察した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療・身体情報の利活用を生政治を含めた生権力の行使の文脈に付置して議論する本研究の試みは、日本では稀で世界でも数が少ない。また医療・身体情報をアクターネットワーク理論の視座から捉える試みも同様である。したがって、本研究は学術の新しい方向性を開拓する萌芽となる。 医療情報の二次利用には、個人情報の無償提供から利用に至るまで、個人の権利にまつわる課題があり、その成果(物)が商品化される場合には、それに伴う課題も生ずる。また生政治や生権力の行使が展開する医療・身体情報の利活用は、市民社会の信頼を伴わないものは多様な問題を孕みうる。これら課題を本研究が明らかにしたことは、政策論議に貢献するだろう。
|