研究課題/領域番号 |
18K18477
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋山 聰 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50293113)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 美術史 / 比較美術史 / 記述 / 造形 / 聖地風景 / 建築史 / 文化史 / 宗教美術史 / 作品記述 / 目録 |
研究成果の概要 |
造形物についての即物的な記述は、近代的美術史学における基本的方法論だが、歴史的にみると決して普遍的なものではなく、むしろ一般的には主観的印象や文学的修辞とは不可分なものであることが多い。また、文化や時代等によって、記述概念にはかなりの相異が認められる。記述を、言語によるものに留まらず、数や寸法、距離、あるいは図等にまで拡大して理解することにより、記述についての広い視野からの学際的文化的研究が可能となる。また、社会教育における記述の実践的活用が、グローバル化する世界において、客観的な相互理解を促進せしめうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
造形物の記述についての研究は、美術史学や文学研究においては、これまでも行なわれ、一定の成果が挙げられてきた。本研究は、造形物の記述の範囲を、文化全般に押し広げることと、造形物以外についての記述の諸相の探求により、これまで専門領域の枠組みの中で探求されてきた造形物の記述を相対化する。それとともに、国際的比較を行ないつつ、記述という行為の普遍的性格と地域や時代により変化しうる要素を弁別することにより、今後の国際比較研究の基盤整備を促進せしめうる。また、社会教育への活用の可能性もうかがわれ、広く社会一般における自他の文化理解に寄与しうる。
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