研究課題/領域番号 |
18K18480
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
出口 康夫 京都大学, 文学研究科, 教授 (20314073)
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研究分担者 |
喜多 千草 京都大学, 文学研究科, 教授 (10362419)
本田 康二郎 金沢医科大学, 一般教育機構, 准教授 (40410302)
神崎 宣次 南山大学, 国際教養学部, 教授 (50422910)
眞嶋 俊造 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (50447059)
大西 琢朗 京都大学, 人社未来形発信ユニット, 特定准教授 (50773529)
伊勢田 哲治 京都大学, 文学研究科, 教授 (80324367)
四ノ宮 成祥 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 分子生体制御学, 教授 (40505260)
久木田 水生 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (10648869)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 軍事研究 / デュアルユース / 先端科学技術 / ELSI / 軍民両用 |
研究成果の概要 |
本研究は、イデオロギー問題として回収されがちな軍事研究問題を、多様な専門領域や多岐にわたる観点から考察を加えることで、タブーなき議論を可能にする足場を提供することを目指した。加えて本研究は、軍事研究問題を、軍事研究は是か非かという単純な問題に回収するではなく、学術研究が生み出しするより一般的な負の側面をも視野に入れる一方、善悪の置換可能性まで含めたデュアルユース問題への転換、多岐にわたる学術領域が現に抱えているデュアルユース問題の可視化といった論点にも挑んだ。 その成果として本研究は、出口康夫・大庭弘継編『軍事研究を哲学する:科学技術とデュアルユース』(昭和堂、2022年)を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、核・原子力、宇宙、バイオテクノロジー、サイバーセキュリティ、ドローンといった先端科学技術が直面しているデュアルユース問題の事例を検討し、そのうえで哲学的考察を加えたことで、学術研究としてのデュアルユース問題を扱う土台を確立した。特に、本研究で提示した混用態や共用性といった概念は、今後デュアルユース問題を検討するうえで有用なツールとなると考えている。また、社会においてデュアルユース問題を議論するうえでも、軍事研究の是非といった単純な問題に還元できない実情を明らかにしたことで、より多岐にわたる考察を可能にした。
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