研究課題/領域番号 |
18K18484
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
脇山 真治 九州大学, 芸術工学研究院, 名誉教授 (00315152)
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研究分担者 |
石井 達郎 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (10363392)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 展示映像 / 映像アーカイブ / マルチ映像 / 大型映像 / 博覧会 / 博物館 / デジタル映像 / 国際博覧会 / アーカイブ / 全天球ドーム映像 |
研究成果の概要 |
本研究の対象は、博覧会や博物館等のために制作された「展示映像」である。特に近年の主流となっているデジタル展示映像に着目し、アーカイブされない根拠を明らかにしてその保存指針を提起することが目的である。 期間内の成果としては2つの映像作品のデジタル化を完了した。①1988年開催のさいたま博覧会の3面マルチ映像作品『未来への挑戦~渋沢栄一物語~』、②1998年3面マルチ映像作品『MANDARA』である。また日本展示学会に向けて「 展示映像アーカイブの本質的課題~デジタル映像への応用~」(投稿予定)を執筆した。ここでアーカイブの未整備について10項目の課題を明らかにして、アーカイブのための指針を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フィルムからデジタルに移行した展示映像は、映像コンテンツだけではなく、上映空間や音響、照明、関連の造形等の情報をまとめて保存する必要がある。特殊な映像ゆえにアーカイブの実態もなく保存指針もない。したがって同じ映像分野でも映画、写真、ゲーム、CGとは異なり、これまでは研究対象にはならなかった。しかしながら過年度の科研(B)「展示映像のアーカイブのための記録・保存・再現のためのシステム構築」と本研究が契機となり社会的な問題意識も高まったことはひとつの成果である。すでに九州大学からの提案として「展示映像アーカイブセンター構想」を発表しており、民間企業や国立フィルムアーカイブとの連携を目指している。
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