研究課題/領域番号 |
18K18497
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 たかね 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任教授 (10168354)
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研究分担者 |
広瀬 友紀 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50322095)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アクセント / トーン / 連声現象 / 日本語 / 中国語 / 台湾語 / ピッチアクセント / 声調変化 / 事象関連電位 / 中国語普通話 / 声調 / 北京語 / 語彙記憶と演算処理 / レキシコン / 語の処理 / 東アジア言語 / 語彙情報 / 規則処理 |
研究成果の概要 |
本研究では東アジア諸言語の声調、ピッチアクセントに関する規則的な連声現象の様々な事例から得られる、多様な音韻規則間の相違を利用した自然度判断および事象関連電位測定実験を行った。各言語の特性を生かした実験を通し、語彙記憶由来の違反と音韻形態規則由来の違反に人間が異なったタイプの反応を示すことを示すことにより語彙処理において様々な演算処理や語彙情報が用いられる人間の心内の普遍的なしくみについて迫ることができた。 これらの研究成果に関わる情報交換も含め、国立台湾大学との今後の国際共同研究の拡大も視野に入れ、若手研究者中心に企画する国際共同研究会を毎年開催し、国立台湾大学との協力体制を培った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プロジェクトは「言語処理における演算規則と語彙記憶はどのような範囲で捉えることができるか」という問題設定のもと、理論言語学と認知科学にまたがる領域横断的な広い問いを切り拓く役割を果そうとするものである。取り上げた一連の現象をとおして、演算規則違反の類型を整理・取捨選択したうえで、相補的に新しい知見を提供しうる異なる言語現象のケースを大規模に比較するという試みは、単語処理における演算規則を扱ったこれまでの研究成果とあわせて、人間の語・形態処理についてのより普遍的な理解に迫ることができると期待される。また、毎年の国際共同研究会の開催を通して、若手研究者育成の一端も担うことができた。
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