研究課題/領域番号 |
18K18498
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
前島 志保 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10535173)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 出版史 / メディア史 / 報道 / 絵画 / 写真 / 近事画報 / 国木田独歩 / リアリズム / ジャーナリズム / デジタル化 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本における報道の表現が大きく変化した世紀転換期に記者・編集者として活躍した国木田独歩が現実の報道のためにいかなる文章表現・視覚表現を試みていたのかを明らかにし、以て日本における近代的な報道表現の成立過程とジャーナリズム史におけるその意義の一端を解明することを試みたものである。研究成果は、各種学会・研究会で口頭発表したほか、『EAAブックレット』(東京大学出版会)、『ヒューマニティーズセンターブックレット』(東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター)、『デジタル復刻版『近事画報』(解説、記事・画像一覧付き)』(文生書院)などの形での出版・公開が予定されている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来作家としての活動が注目される一方で見過ごされがちだった国木田独歩のジャーナリストとしての側面に注目した点、また、報道表現の史的研究を試みた点で、意義のある取り組みであったと言える。特に、独歩が編集長として尽力した『近事画報』の基礎研究を行い、デジタル復刻版の刊行に結び付け、様々な分野における今後の研究の発展に繋げることができたのは、大きな成果であった。この基礎研究を通して、画報誌再考の必要性という、今後の研究につながる気付きも得た。また、報道の表現(「形式」)に注目することで、これまでは言説や表象(「内容」)に焦点が当てられがちだった報道研究にも、一石を投じることができた。
|