研究課題/領域番号 |
18K18506
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
吉田 悦子 三重大学, 人文学部, 教授 (00240276)
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研究分担者 |
大場 美和子 昭和女子大学, 文学研究科, 准教授 (50454872)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 技能実習生 / やさしい日本語 / 接触場面 / 会話 / ユニバーサル・デザイン / 職場談話 / コミュニケーション / 発話行為 / 外国人技能実習生 / 職場共生 / 接触場面会話 / ビジネス日本語 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は外国人技能実習生が就労する職場や作業場面をフィールドとし、ユニバーサルデザイン(以降、UD)対応型の作業マニュアルの作成と活用に着手し、異文化理解がかかわる接触場面における労使間コミュニケーションの活性化を図ることである。導入された作業マニュアルは、やさしい日本語と視覚情報によるUDの発想を取り入れ、様々な工夫が施され、新規の実習生への教育に活用されている。特に、日本人雇用者からのフィードバックに基づき、職場の参与観察をさらに行い、作業マニュアルの評価を行った。その結果、補助的な用語集作成や、朝礼での活用を提案し、職場内での双方向コミュニケーションの促進に結びつけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、外国人技能実習生と雇用者である日本人スタッフとの間のコミュニケーション課題について、具体的な作業場面に即した言語活動の調査を行い、作業マニュアルを作成、導入し、フィードバックを改善に活かす方向性をもつ実践的研究である。その成果を異文化接触場面で起こる問題の共有や新たな知識の定着への支援に結びつけた点は学術的意義が大きい。さらに、作業マニュアルの活用は、実習生の理解向上だけでなく、日本人スタッフの労力の軽減にも効果があり、双方向の日本語コミュニケーションを促進するための新たな職場環境作りに繋がっている。こうした取り組みは、持続的で他分野への波及効果や応用性も高く、社会的意義がある。
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