研究課題/領域番号 |
18K18507
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西本 希呼 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携講師 (10712416)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 記述言語学 / 数の認知科学 / 数詞の少ない言語 / 数え方 / 数の概念 / エスノマセマティックス / フィールド言語学 / 危機言語 / 数えるとは何か / 多様性と普遍性 / 数えるという行為 / 消滅危機言語 / 数学の歴史 / 生物多様性vs言語多様性 / 数詞のない(少ない)言語 / 民族植物学 / 数概念 / 数える行為 / 科学社会学 |
研究成果の概要 |
グローバル化や情報化が飛躍的に進む現代社会では、地域の個性が画一化され、言語が消滅しなくても、過去から伝えられてきた地域固有の多様な数の概念や洞察力が消滅する傾向にある。本研究の目的は消滅の危機に瀕する「数文化」のドキュメンテーションを行うことである。本研究では、数文化に着目して現地調査および文献調査・資料収集を行い、(1)数文化のドキュメンテーションを行うこと、(2)(1)を通して数文化の多様性をできる限り包括的に記録すると同時に、既に多くの研究資料のある西洋・東洋の数学史と照らしあわせ人間の数の認識の通文化的類似点を見いだすことを目標とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語ドキュメンテーションは元来、小数言語や消滅危機言語とされている個別の言語の包括的記述と記録を目的としている。本研究は単一の言語ではなく、複数の系統の異なる言語を対象とし、数文化に特化したドキュメンテーションを試みる点である。次に、数文化に焦点をあてて、フィールド調査と文献調査の両面から分析を進め、観察することを通じて、日本・中国や西洋の数の概念に立ち返り、古今東西にある数える行為、数文化の多様性の中から類似性を見いだすことである。本研究を通じて、未だ新しい領域であり知られていないエスノマセマティックスの方法論を模索し、当該領域の学問体系を切り拓くことを目指す。
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