研究課題/領域番号 |
18K18511
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
平野 圭子 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (60341286)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アングロフォンコミュニティ / 言語変化 / 創始者原理 / アメリカ英語 |
研究成果の概要 |
本研究は日本の英語母語話者コミュニティで観察される英語の言語変化と新たな方言形成を調査し、日本に対して政治経済的に大きな影響力を持つアメリカの英語バラエティが言語レベルでは必ずしも強い影響力を発揮していないことを調査した。異なる時期に収集した2セットの自然談話言語コーパスの言語的特徴を比較し、言語変化の方向を検証した結果、方言接触状況下で新方言が形成される過程の一般的な原則とされる「創始者原理」は、日本のアングロフォンコミュニティ内の言語変化には合致しないことを検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本には世界中の様々な英語圏から英語母語話者が研究や教育、勉強の目的で来日し、現在約15万人以上の英語母語話者が滞在中である。その中で最も多いのがアメリカ人滞在者であるが、本調査では政治経済や教育面で大きな影響力を持つアメリカが言語面における影響力は必ずしも強くないことを立証した。本研究は日本の英語母語話者による英語方言接触状況下においては、アメリカ英語が他の英語バラエティに対して優位にあるわけではないことを示し、英語が公用語として用いられる英語圏ではなく外国語として使用される「拡大サークル」地域に属する日本における英語バラエティの優劣関係や今後の言語変化の方向性を示唆した。
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