研究課題/領域番号 |
18K18521
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
江田 真毅 北海道大学, 総合博物館, 准教授 (60452546)
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研究分担者 |
田島 木綿子 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 研究主幹 (00450635)
藤田 祐樹 独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 研究主幹 (50804126)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | コラーゲンタンパク / 種同定 / 質量分析 / 遺跡出土動物骨 / 動物考古学 / コラーゲン / 遺跡資料 / 化石 / 骨標本 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本の遺跡から出土した形態からは同定できない骨の破片をコラーゲンタンパクの質量分析から同定するための基準の作成を目的とした。研究期間中に現生日本産を中心に哺乳類68種、鳥類30種(前科研研究と合わせて180種)の骨標本を解析してデータを蓄積し、特定の科や属、種あるいは特定の複数の分類群の同定に役立つ基準が作成できた。また、実際に遺跡から出土した骨片を対象に質量分析を実施した結果、これらの基準が遺跡資料の同定に有用であることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺跡から出土する骨には断片化していて形態から同定できないものが多数含まれる。本研究の成果を生かしてこれらの骨を同定すれば、遺跡を形成した人々に利用された動物が明らかにできる。また資料のわずかな破壊で分類群を特定できることから、骨や角を加工して作成された骨角器の素材同定にも利用できると考えられる。さらに形態から同定できない骨の同定は考古学や文化財科学のほか、生物学や古生物学、法医学分野でも求められることがあると予想される。本研究の成果が広く公表されることで、日本におけるこれらの学問分野への波及的な効果も考えられる。
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