研究課題/領域番号 |
18K18530
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸市外国語大学 |
研究代表者 |
山本 昭宏 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70644996)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 各エネルギー / 原爆 / 原発 / 核兵器 / 大衆文化 / 冷戦 / 核イメージ / 核エネルギー / 日米比較 / 表象 / 言説 / ポピュラー文化 / アポカリプス / 被爆者 / 核のイメージ / 文学者 / 大衆科学雑誌 / 核実験 / イメージとその社会的影響 |
研究成果の概要 |
戦後日本における核エネルギーに関する言説と表象に焦点を絞って研究を進めた。どの部分がアメリカに由来するものなのか、それはいつごろ形成されたのか、という点に着目した。日本では、軍事利用を含む核エネルギーへの期待感については、すでに一九四〇年代前半には一定程度定着していたが、占領下においてアメリカの新聞・雑誌の情報が入ってくることで、よりいっそう期待感は増した。他方で、核エネルギー平和利用への根本的疑問は、日本では一九七〇年代に次第に芽生えるが、これもまた同時代のアメリカの言論状況に端を発していた。さらに、ポピュラー文化における核の表象も、アメリカの大衆文化の強い影響下にあったことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「被爆国」「平和国家」というアイデンティティを掲げた戦後日本では、核の軍事利用を否定し平和利用を称揚するという「独自」の認識が広く共有された。では、この認識がどの程度まで「独自」といえるのか、そこにいかなる問題があったのか、検証の余地があった。そこで、本研究では、まずアメリカにおける核をめぐる議論や表象を調査し、次にそれを戦後日本の議論や表象と突き合わせることで、「独自の認識」の内実を検証し、明らかにした。
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