研究課題/領域番号 |
18K18537
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤岡 洋 東京大学, 東洋文化研究所, 助教 (80723014)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | デジタルフィールドワーク / 西北タイ / デジタルアーカイビング / 8ミリフィルム / 映像分析 / ゾミア / 白鳥芳朗 / 人文情報学 / 再資料化 / 8mmフィルム / deep indexing / 調査記録映像 / 動的映像分析 / 西北タイ歴史文化 / 動的映像 / 映像フィールドワーク / スキーマレスデータベース / API / デジタルアーカイブシステム / 動的映像資料分析 / 8mmフィルム映像 / Node.js + mongodb / デジタルアーカイブ |
研究成果の概要 |
学術調査で記録された動的映像は、調査後に活用される機会がほとんどない。そこで半世紀前に日本で初めて本格的に行われ、8mmフィルム139本に記録された西北タイ歴史文化調査団の調査記録映像を取り上げ、再資料化を通じて映像の新たな活用法を探った。調査記録映像の特徴の一つに「冗長性」があるが、本研究ではこれを積極的に評価して「時系列が保存」されている第一級資料として扱った。その上で映像分析用ツールを開発して、この調査団の調査行程の再現を試みた。この試みでは、未整理のまま博物館に保管されてきた数千枚の写真の再整理が促されるなど、映像が新しいタイプの資料インデックスの可能性を秘めていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術調査で記録される動的映像(以下、映像)は、調査後に活用される機会がほとんどない。多くの研究室・博物館などにも同類の映像が眠っていると思われる。本研究はショット単位分析という手法で映像の資料化を試みたが、その過程で、(1)文献や写真といった他種資料が映像を中心に集積されはじめ、 (2)異分野の研究者たちとの協働分析が半自然的に発生した。その過程は時に (3)デジタルフィールドワークの萌芽と評されることもあった。この意味で本研究は学術記録映像の再資料化に新たな視座を提供したと言える。
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