研究課題/領域番号 |
18K18538
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
堀江 典生 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (50302245)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ボーダースタディーズ / ポジショナリティ / 資源辺境地域 / 中露関係 / 国境地域 / ロシア / 中露国境地域 / ローカル・モデル |
研究成果の概要 |
本研究は,利害対立が生じている資源辺境地域のポジショナリティが,地域住民,移民,政府,内外資本などナショナル・アクター,ローカル・アクター,そして外国アクターなどが交差するなかでどのようにポジショナリティを変容させてきたかを中露国境地域の資源係争地において明らかにした研究である。中国による違法な土地収奪や中国人移民労働者の流入など,現地で広がる中国への警戒感には根拠がないことを実証した研究である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日中および日露関係が膠着もしくは悪化するなか,中露戦略的パートナーシップの発展やロシアの東方政策の行方に関心が集まっている。欧米の研究においては,ロシアと中国との関係は脆弱であり,ロシアは中国の経済的圧力や移民圧力に脅威を頂いているとの認識が定着していた。そうした認識に呼応して中国資本による土地収奪や中国人移民問題を論じる研究は,いまだに散見されるものの,実証的に分析された研究は皆無といってよい。本研究は,現地のポジショナリティの変化に関与する諸アクターを丹念に観察することで,脅威とされる土地収奪や中国人労働者の大量流入に根拠がないことを明らかにしている。
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