研究課題/領域番号 |
18K18539
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 廉也 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (20293938)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 文化進化 / 知識の伝達 / 系統解析 / 継承と変容 |
研究成果の概要 |
本研究は、小規模な生業社会に生きる人びとを対象として、人びとの生きる糧である文化(知識・技術)の伝達・継承・変容・拡散のパターンを実証的に明らかにすることを目的とした。素材として、エチオピアとラオスで農耕・採集・狩猟を生業とする人びとの「野生植物に関する知識」「身の回りの環境において日々採取される食材」を取り上げ、とくに性別・年齢に注目しつつ、生涯における知識の獲得プロセスを分析した。本研究の結果、子どもから大人に至るプロセスにおける知識・技術の獲得プロセスについての新たな様相を明らかにすることができ、その成果を論文・学会発表の形で公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、系統解析と検定の手法を文化(知識・技術の拡散)研究に応用しようとするものである。文化要素の多くは物質が媒介しない情報伝達であるため、確実な経路の推定が困難であるが、本研究では、文化情報の伝達経路・条件を「垂直」「近接性」「環境」の3つとして想定し、それぞれの寄与度の比較をすることにより、具体的な経路の絞り込みが可能となり、さらにこの手法を広範な文化情報の伝達・変容・拡散研究への応用を試みた。本研究の成果は、地理学をはじめ、経済学、人類学、考古学、歴史学など様々な分野に方法論的革新を起こすことができる可能性がある。
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