研究課題/領域番号 |
18K18543
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
稲村 哲也 放送大学, 教養学部, 特任教授 (00203208)
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研究分担者 |
河合 明宣 放送大学, 教養学部, 特任教授 (90195024)
奈良 由美子 放送大学, 教養学部, 教授 (80294180)
石井 祥子 名古屋大学, 減災連携研究センター, 研究員 (30398359)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 遊牧社会 / モンゴル / 山岳地域 / ブータン / 遠隔教育 / 映像コンテンツ / 市場経済化 / レジリエンス / モンゴル国立大学 / ブータン王立大学 / 遊牧 / コンテンツ制作 / スタジオ整備 / ホブド / 防災 / GNH / 山岳高所 / 遊牧地域 / 移動生活 / 高等教育 |
研究成果の概要 |
モンゴルは、1990年に社会主義から民主主義・市場経済に転換した。消費経済と首都への人口集中が急激に進み、環境悪化と災害リスクが増大し、教育などの地域格差が拡大した。本計画では、一極集中の抑制に資する、遊牧を維持しながら高等教育が受けられる遠隔教育の研究・実践を行った。具体的には、モンゴル国立大学のスタジオの整備と機能の強化、映像コンテンツの制作技術向上の共同プログラムを推進した。 ブータンでは、国家が情報化を推進してきたが、大学の遠隔教育システムは未整備である。本プロジェクトでは、ブータン王立大学と連携し、GNHなどをテーマに、映像コンテンツを制作し、学生が視聴できる仕組みを設置した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、遊牧地域・山岳地域等で、伝統的な生活様式を維持しながら、地方住民が高等教育を受けられる仕組み、中央と地方の教育・情報格差の軽減やレジリエンス強化に資する遠隔教育システムを確立するための実践的な研究である。モンゴル、ブータンの国立大学との連携により、遠隔教育システムとコンテンツ制作等の構築・改善を実現すると共に、ニーズ、課題とその解決策等を明らかにすることができた。それによって、途上国における遠隔教育モデルに関する今後の研究展開が可能となった。こうした研究実践は、COVID-19感染症流行が発生した今日、その学術的・社会的意義がますます大きくなっている。
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