研究課題/領域番号 |
18K18547
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
竹沢 尚一郎 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (10183063)
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研究分担者 |
菊池 義浩 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 講師 (50571808)
黒崎 浩行 國學院大學, 神道文化学部, 教授 (70296789)
伊東 未来 関西学院大学, 先端社会研究所, 研究員 (70728170)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 被災後社会 / 東日本大震災 / 災害と宗教 / 災害と地域社会 / 福島原発事故 / 災害人類学 / 原発事故 / 復興 / 避難民 / 被傷性 / 避難行動 / 地域社会 / ライフストーリー / 災害研究 / 被災後社会の研究 / 文化人類学 / 祭礼 / 学校 / 国内避難民 / 避難者 / 被災地支援 / ボランティア / 行政と住民の関係 / 宗教者 / 復興計画 / ボランティア活動 / 宗教者の活動 |
研究成果の概要 |
日本社会および日本人が東日本大震災にどのように対応したかを、文化人類学、社会学、宗教学、建築学の観点から総合的に研究することで、被災後社会の概念を明確にした。 具体的には、震災後の地域社会の変質や、地域の宗教の役割の変化、福島原発事故避難者がどのように生きてきたか、支援者や学生の支援者はどのように行動したか、などの点について、岩手、宮城、福島の3県を中心にフィールドワークを実施し、それによって得られた知見をまとめた。 そこで得られた知見については、いくつかの学会発表と学会誌への寄稿をおこなったほか、研究成果を広く社会に向けて発信するために2冊の本を出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究により得られた主要な成果は2つある。1つは、大きな災害が発生した後に宗教が果たす役割である。とりわけ神社は各地域の人びとが集まる拠点であり、多くの場合高台に位置することから津波の被害をまぬかれ、被災後に避難所として機能した。さらに、神社の祭りは人びとを結集させ、復興に向けての協力を可能にした。ここで得た知見は、今後の災害後の復旧を考える上で有用である。 もう1つは、福島原発事故後に他県に移動した避難者の抱える困難を、経済的、社会的、身体的および心理的視点から明らかにしたことである。この点に関してはこれまで十分な調査研究がおこなわれておらず、今後の支援や政策の立案に寄与するはずである。
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