研究課題/領域番号 |
18K18557
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分6:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山田 高敬 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (00247602)
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研究分担者 |
赤星 聖 関西学院大学, 法学部, 准教授 (20795380)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 国際政治理論 / グローバル国際関係論 / 国際関係理論 / 知識社会学 |
研究成果の概要 |
本研究は、国際関係論(IR)研究の「中心」である英語圏のIRがその「周辺」に位置する非英語圏のIRにそのままの形で受容されているのかについて、日本のIR研究についてデータを構築し、他国のデータを比較することで実証的に検討した。その結果、(1)日本のIR研究では、他国に比べて理論志向性が低いこと、(2)そのことは日本のIR研究において地域研究と外交史研究が支配的であることと関係していること、さらに(3)日本と、日本と同じく英語を母国語としない独国を比較すると、独国では外交史研究への経路依存性が否定されたためIR研究における理論志向性が日本より高く、英語圏のIRにより統合されていることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の学術的な意義は、国際関係論(IR)の知識がIR 研究の「中心」から「周辺」へと伝播する際に、その知識に「ゆがみ」が生じるかどうかに関して、日本のIR研究を事例に定量的に実証した点にある。理論的志向性が低く、歴史的な記述を主たる方法論とする日本のIR研究の特色は、米国や欧州のIRとは大きく異なり、そのことはIR研究の多様性を示唆しているからである。しかし、その反面、日本の異質性が他国のIR研究者との対話を妨げているとする本研究のもう一つの知見は、日本におけるIR研究の未来を考える上で重要な示唆を与え、その意味において本研究の社会的な意義は大きいと言えよう。
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