研究課題/領域番号 |
18K18583
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 東洋学園大学 |
研究代表者 |
畔上 秀人 東洋学園大学, 現代経営学部, 教授 (90306241)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 複合的分析手法 / リスク選好 / 経済学 / 文学 / 金融リテラシー |
研究成果の概要 |
本研究は、預金に代表される安全資産と株式のような危険資産との配分を一般消費者が考える際、その時点の環境だけでなく、親の教えといった比較的長期間に受けた影響が作用していることを、検証したものである。本研究では、経済学の一般的な理論分析を基盤としながらも、実証分析には新聞や雑誌、文学作品といった、これまでの経済学では活用されてこなかった資料を用いている。ただし、定量的なデータを用いた統計的分析も並行して行っており、一つのデータを用いた検証では、親と同居する割合が高いほど、危険資産への割合を減らし、生命保険を保有する傾向が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでにあまり取り上げられなかった、リスク選好の世代間の継承というテーマに取り組んでいる。日本では、数十年間にわたって「貯蓄から投資へ」というキャンペーンが続いている。これは、日本の一般消費者が投資を選好しないことを表している。行動ファイナンスに代表される実験を活用した分野の研究成果により、人々の利益よりも損失を重視する傾向が見出された。もしも、一度被った損失の体験が本人だけにとどまらず、その子供にまで影響を与えるとすれば、上記の傾向が変化しづらいことになる。本研究では、こうしたリスク選好の世代間継承という考え方を、示したものである。
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