研究課題/領域番号 |
18K18591
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
河野 禎之 筑波大学, 人間系, 助教 (70624667)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | LGBTQ / 性的マイノリティ / ジェンダー / セクシュアリティ / 知識 / イメージ / 施設ケア / 老後不安 / セクシュアル・マイノリティ / LGBT / 高齢者 |
研究成果の概要 |
性的マイノリティにおける高齢期の施設ケアや老後不安に関連して、看護師・介護従事者400名、一般成人200名を対象に調査を実施した結果、LGBT等に関するイメージや知識は一般成人に比べて著しい違いはないものの、研修の機会が十分ではないことや誤解や偏見を有する層が存在すること等が示された。また、当事者が抱える老後不安について年代別・セクシュアリティ別に16名のインタビュー調査を実施した結果、経済や住居等の課題のほか、同性婚ができないためパートナーとの婚姻関係がないことや、周囲に参考となるロールモデルがいないこと、偏見や差別なく在宅や施設でケアを受けられるかといった不安を抱えていること等が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
性的マイノリティを巡る課題に関する関心は近年高まっているが、これまで老年期の課題について取り扱った研究は特に本邦では極めて限定的であった。本研究は、施設ケアに代表される老年期の医療や介護等のケアを担う側である看護師や介護従事者に対する調査にくわえ、性的マイノリティ当事者の側にもインタビュー調査を行うことにより、ケアを担う側と受ける側の双方の視点を有した知見を得ることができた。今後、より詳細な分析を実施していくなかで、イメージや知識に関する尺度を公表して広く学術使用できるよう準備を進めるとともに、インタビュー結果をもとに大規模な調査を実施するなど、さらに学術的・社会的意義を高める予定である。
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