研究課題
挑戦的研究(萌芽)
最終年度においては研究協力者5人の協力を得て、1.1960年代から2020年代までの戦争がテーマとなっているアニメーションの網羅的データベースの作成。2.アニメ・特撮作品の視聴経験が戦争観に与える影響についてのWeb調査を実施した。また、関連して第二次世界大戦とアニメ「機動戦士ガンダム」の関係について考察した論考を公表した。研究協力者と研究会については15回実施した(遠隔13回、対面2回)。データベースの作成にかかる検討作業を踏まえて、1960‐2020年代までの戦争に関するアニメのデータベースの入力作業を完了した。さらに研究会においてアニメ・特撮作品の視聴経験が戦争観に与える影響についてのWeb調査の質問項目の検討を行い、検討結果を踏まえて質問項目を整理たうえで、3月に実施した。対面研究会では、参加者による研究報告と質疑も実施した。戦争をテーマとしたデータベースについては、「作品名」「制作」「戦争形態の概要」「戦争種別」「戦争の終結」「主人公の所属(所属組織の性格等)」「主人公の性別」「主人公の種族」「主人公の属性」などの各項目を選定し、一般社団法人日本動画協会のデータベース「アニメ大全」掲載の全作品から戦争に関するアニメを抽出したうえで、各作品の作品公式HP等から情報を得る形で作成した。データベースについては、現在最終的な確認作業が終了後、インターネット公開する予定である。アニメ・特撮の視聴経験が戦争観に与える影響についてのWeb調査については、基本的属性、アニメ・特撮の視聴経験、抽象的戦争観・平和観、具体的各戦争に対する意見・立場、政治的傾向などについての質問を設定し、アニメ・特撮に関心のあるグループとアニメ・特撮に関心の薄いグループをサンプリングし、計1089人(関心あり654人、関心薄い435人)の回答を得た。調査結果は、今後検討の上発表を行う予定である。
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