研究課題/領域番号 |
18K18605
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
杉村 政樹 札幌医科大学, 医療人育成センター, 教授 (80790071)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 地域医療教育 / 早期体験実習 / 地域医療志向性 / 地域一体教育パッケージ / 医師偏在 / 医学教育 / 地域医療 / 地域医療指向性 / 地域医療実習 / 地域滞在型実習 / 多職種連携教育 / 地域医療政策 / 学修環境 |
研究成果の概要 |
北海道では医療従事者は都市部に偏在しており、人口減少地域では最低限必要な人員も確保できず恒常的な問題となっている。今回の研究では、医学生が自ら地域医療への志向性を向上させるための因子探索を目的に、準備教育の実践を通じてその因子を探る研究である。早期からの地域医療実習のみでは、これまでの研究では短期的な志向性向上は認められたに過ぎず、高学年になるほどその意識が薄れることがわかっていた。しかし、本研究で行った、継続的な地域住民及び地域と学習者との交流、および新型コロナ感染症に端を発した、ICTを駆使したハイブリッド学習において、地域医療への志向性がより持続的であるという傾向がうかがわれた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じ、医学部低学年における早期地域医療実習は、一時的な実習では不完全であることが明らかになるとともに、短期間でも年次を越えた継続的な実習を行うことと、教育者と学習者が、地域住民及び地域行政との中長期的な関りを持つことで、地域で働きたいという、志向性が醸成されることが判明した。今後の問題として、臨床実習をはじめとする医学教育における教育分量の増大によるカリキュラムの圧迫とどう調和を図るかがあるが、正課外の活動などを通じた取り組みがポイントななるものと考えられた。
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