研究課題/領域番号 |
18K18622
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
中村 勝一 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (60364395)
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研究分担者 |
宮寺 庸造 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10190802)
中山 祐貴 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 講師(任期付) (80761569)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | プログラムロジック構成 / 躓き推定 / ソースフュージョン機構 / ソースコード間距離 / プログラミング学習支援 |
研究成果の概要 |
プログラミング演習における学習者の躓きのうち,第2初学段階の「思い描く処理像をプログラムとして形作る段階での躓き(ロジック構成面の躓き)」は,重要性が指摘されながらも,これまで有効な把握支援方法が確立されて来なかった.本研究では,「学習者によるコンパイル作業の推移」と「ソースコード間の類似度推移」という性質の異なるソース系から,ロジック構成面の躓きを推定し,教授者に提示する新たなメカニズムを提案した.また,分析の過程で,分析戦略を動的に切替える仕組みについて検討した.これにより,コンパイルエラーに表出しないロジック構成面の躓きの把握について,新たな支援の可能性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プログラミング演習において本来重要な要素でありながら,躓き状況把握の負担のために,これまで思うように実施できなかった「プログラム完成の成否に止まらない,各学習者の誤った認識や癖への対応など,踏み込んだ丁寧な指導」への教授リソース傾注を可能とする教育支援充実の意義を有する.
また,「コンパイル作業の推移」と「ソースコード間の距離推移」という性質の異なるソースを同時に活用する分析メカニズムに,教育工学,情報科学,認知科学に及ぶ分野融合的アプローチで挑戦する本研究は,従来とは違うレベルでの知見積み上げを可能とし,教育工学研究の新たな可能性を提示する意義を有する.
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