研究課題/領域番号 |
18K18626
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
根津 友紀子 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任助教 (00746779)
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研究分担者 |
山本 仁 大阪大学, 安全衛生管理部, 教授 (20222383)
大島 義人 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (70213709)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 実験行動解析 / 動線解析 / 気流解析 / 化学物質濃度測定 / モノの扱い方解析 / 実験室環境解析 / 化学物質濃度分布 / 実験環境解析 / リスク評価軸 / 実験室デザイン |
研究成果の概要 |
本研究では、「実験行動解析」と「実験室環境解析」を二つの柱とし、実際に実験が行われている現場を科学的手法によって解析をし、イノベーション創出と安全の両立を支援する実験室リスク評価軸の探索や実験室のデザインのあり方について検討を行った。実験作業中のトラブルを解析することにより、モノの扱い方によってそのリスクが変動することが示された。一方で、動線解析により、実験室の環境条件によって経路選択に影響が出ること、また、実験者の室内移動に関する気流解析により、換気設備の守備範囲との関係解析の必要性が明らかになった。このように、実験室デザインには実験行動と実験室環境を統合的に捉える必要があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、事故の低減を目的に事故事例解析や化学物質の濃度測定については、多くの検討されてきているが、個々の実験作業や実験中の動線といった具体的な実験行動について解析は行われていない。また、実験室を一つのシステムとして捉えると、実験者の行動が実験環境に影響を与えていることは明らかであるが、これらの関係を包括的に解析した例はない。本研究では、実験中の動線情報や実験器具の破損情報から、実験中のリスク評価軸を明らかにし、室内気流を実験者の行動と統合的に解析した点で意義深い。また、これらは研究機関の実験室におけるイノベーション創出と安全の両立を支援するための共通の知見となるため、社会的意義も大きい。
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