研究課題/領域番号 |
18K18641
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鷲見 幸美 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (50340211)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 小学校教科書 / メタファー / 語彙 / 多義語 / 抽象的意味 / 比喩的意味 / 応用認知言語学 / 多様な言語文化背景をもつ子ども / 比喩 / 概念メタファー / メタファー表現 / 教科学習 / 日本語教育 / 教科書 / 学校教育 / 学習支援 / 認知言語学 / 子ども / 小学校 |
研究成果の概要 |
本研究は、多様な言語文化背景をもつ子どもたちの教科学習に携わる教師・支援者の指導や支援の一助を提供することを目指し、「小学校で使用されている教科書の概念メタファーとメタファー表現」のリスト化を課題とした。「概念メタファー」とは「物事の捉え方」という概念レベルでのメタファーであり、その言語表現レベルの現れが「メタファー表現」である。各教科、各学年の計31冊の教科書(平成26年検定)からメタファー表現を抽出し、概念メタファー(と概念メタファーの構成要素)を認定して、教科別、学年別にリストを作成した。リストをどのような形で提示するかを検討し、ホームページでの公開に向けて準備を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
概念レベルのメタファーは認識のあり方自体がメタファーである故にその存在が意識されにくく、メタファー表現がメタファーであることも一般には気づかれていない。本研究はそれを顕在化させたところに意義がある。多義語の難しさは教科学習を進める上でつまずきの原因ともなり得るが、本研究のリストを参照することで、概念メタファーの本質「抽象的で捉えにくい事柄を、身体経験豊かで具象的な事柄を通して理解・経験すること」を生かし、身体経験と結び付けることで、抽象的な意味(比喩的な意味)の理解を促すことができる。また、複数の派生義や関連語彙の体系的な理解を促すことも可能となる。
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