研究課題/領域番号 |
18K18644
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
馬 暁華 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (30304075)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歴史和解 / 歴史教育 / 博物館 / 戦争の記憶 / 共生 / 平和構築 / 和解 / 人材育成 |
研究実績の概要 |
本研究は、アジア・太平洋地域における知的共同体構築の過程のなかで、歴史教育がどのような役割を果たすべきかを明らかにする一方、グローバル時代における人材育成戦略のなかで歴史教育の新たな方策をいかに構築すべきかを探ることを目的としている。 令和3年度、おもにアジア諸国、とりわけ日中両国の戦争・平和・歴史博物館に関するデータの収集、先行研究の調査およびデーター資料の分析をを行い、研究活動を進めた。今まで調査・収集した資料やデーターを基に、韓国のJejuで開催された国際研究大会Jeju Forum(2021年6月23日-25日)において、「War Memory and History Reconciliation in a Global Context”という題目で研究成果の報告を行った。また、名古屋歴史科学研究会2021年大会で(2021年5月29日)において、「博物館のなかのアジア・太平洋戦争」という題目で研究報告を行った。そこで東アジア地域の戦争・平和博物館、特に日中両国の戦争・平和・歴史博物館のなかの日中戦争に関する戦争展示の変遷過程、および主な特徴、さらに戦後、日中両国の歴史教育における博物館の社会教育施設の役割について議論が交わされた。とりわけ日中両国の戦争・平和博物館に対して、歴史的要因や政治的要因などの社会的規定要因がどのように作用し、両国の歴史和解の実現を妨げているかを分析した。その上で、東アジア諸国、とりわけ日中両国の戦争の記憶、ひいては歴史認識の形成に果たしてきた博物館の社会機能を明らかにし、博物館の視点からグローバル化時代における歴史和解と歴史教育の課題を探ることにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
グローバルパンデミックの影響で予定していた海外での研究調査ができなくなった。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年においては、テーマ的にはアジア・太平洋地域における戦争記憶の変遷、および戦争の記憶がアジア・太平洋地域の国際関係の変動に与えた影響について研究調査・資料データーの分析を進めて研究活動を行う。 本研究は、主に日本・中国・米国の戦争の記憶、ひいては歴史認識の形成に果たしてきた歴史博物館の社会機能を明らかにし、博物館の視点からグローバル化時代における歴史和解と歴史教育の新たな方策を理論的な研究を目指し、研究活動を進める。
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