研究課題/領域番号 |
18K18653
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
安武 公一 広島大学, 人間社会科学研究科(社), 准教授 (80263664)
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研究分担者 |
多川 孝央 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 学術研究員 (70304764)
山川 修 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (90230325)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 教育工学 / 学習科学 / 協調学習 / 計算社会科学 / 複雑ネットワーク理論 / 位相的データ解析 / シミュレーション / ネットワーク科学 / 複雑ネットワーク科学 / シミュレーション分析 / 理論モデル / 数理モデル / 複雑ネットワーク |
研究成果の概要 |
われわれは協調学習を理論化するために必要な理論的枠組として,現在の教育工学・学習科学研究で広く使われている静的なネットワークのフレームワークに代わり,テンポラル・ネットワークを使うこと,圏論の枠組みを利用すること,動的ネットワークの枠組みを応用することなどの有用性について検討した. その結果次の成果を得た.(1) 協調学習を理論化する上で重要なのは静的なモデルの枠組みではなく,テンポラル・ネットワーク理論のような本質的に動的な理論的枠組みである.(2)「圏論」あるいは群論と親和的な位相的データ解析の遡上に協調学習を理論的に乗せようとするならば,高階層ネットワーク・モデルの枠組みが適切である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
われわれがわが国の教育工学・学習科学研究の中でおそらく最初に協調学習研究に対してネットワーク理論を採用して以来,これまでのところ協調学習分析で数理的な基礎を提供しているのは静的なネットワーク理論である.これに対して本研究でわれわれは,静的なネットワーク理論の枠組みでは協調学習の分析にはまったく不十分であること,この問題を解消するためにはテンポラル・ネットワーク理論などの動的なネットワーク科学理論が適切であること,という結論を得た.この結論は今後,協調学習研究を数理的に展開し関連数理科学の領域に拡張する上で,従来の協調学習研究では見いだせなかった点である.
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