研究課題/領域番号 |
18K18655
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
岡田 宏基 香川大学, 医学部, 教授 (00243775)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 多職種連携教育 / 共感 / 医学部臨床心理学科 / JSE / 臨床心理学科 / empathy / 早期地域医療福祉実習 / 医学部医学科 / プロフェッショナリズム教育 / 共感力尺度 |
研究成果の概要 |
医学部医学科と臨床心理学科とで1年次生に他職種連携教育(IPE)を行い、3年間その前後で共感(empathy)を比較した。評価にはJSEを用い、また授業レポートの分析も行った。JSEでは総スコアではIPE前後や両学科間で大きな差異は見られなかったが、20質問項目中個々の項目では両学科間で差が見られた。年度で幾分の差はあるが、医学科ではIPE後に低下する項目が複数見られたのに対し、臨床心理学科では逆に複数の項目で上昇が見られた。レポートの分析では両学科間で大きな差異は見られなかった。このことはIPE以外の授業科目の差か、あるいは入学時の学科選択に対する心構えが反映された可能性もあると推察された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療プロフェッショナリズムの大きな柱である「共感」力が、医学科学生や臨床心理学科学生の教育過程においてどのように形成されてゆくかという研究はまだ十分ではない。医学科学生については、年次進行に伴って共感のスケールであるJSEスコアが低下するという報告が見られるが、臨床心理学科学生についてはそのような研究は見られていない。本研究では、両学科間で他職種連携教育(IPE)を行い、その前後でJSEスコアを比較したところ、医学科ではいくつかの項目でIP後に低下する傾向が見られたのに対し、臨床心理学科では上昇する項目が見られ、今後の医療プロフェッショナリズム教育を行ってゆく上で示唆に富む結果と思われた。
|