研究課題/領域番号 |
18K18666
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
早川 友恵 帝京大学, 文学部, 教授 (60238087)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 発達障害 / 視覚情報処理 / 認知神経科学的アプローチ / 視線計測 / 瞳孔計測 / 合理的支援 / 認知神経科学 / 瞳孔反応 / 高次視機能評価 / 視線 |
研究成果の概要 |
視覚情報処理には大脳の広範なネットワークが関わる。本研究では、視覚情報処理の階層構造に沿って各種評価を組み立て、個々の発達障害の認知特性を明らかにした。視機能評価は、視力・コントラスト感度・立体視・視線計測・瞳孔反応などの複数の実験で構成され、後頭葉から前頭葉におよぶ脳内ネットワークを認知神経科学的アプローチによって明らかにした。 本研究では、視覚情報処理の階層構造に沿って、個々の児童・生徒の脳内過程を明らかにしていった。その結果、「合理的配慮」および教育支援のために、どのような評価を行なうと効果的かが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達障害の種類や程度は、問診や行動観察、知能検査等の結果から総合的に評価される。しかしながら、発達段階や生活環境で障害様相が異なるため、当事者・家族であっても日常的困難の本質を合理的に説明することは容易ではない。30万人を超えようとする発達障害児・生徒への支援は急務であるが、支援の基盤には、当事者の日常的困難を適切に説明できる客観的指標とその分析が必要である。本研究で確立した視機能評価を中心にした認知神経学的アプローチは、合理的配慮に的確に応えられる生理学的根拠に基づいた日常的な困難の説明に一定の成果をもたらすことができた。
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