研究課題/領域番号 |
18K18686
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
木村 英司 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (80214865)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 瞬目 / 瞳孔反応 / 知覚的競合 / 視野闘争 / 持続的注意 / 実験系心理学 / 瞳孔 / 視覚的意識 / 認知評価 / 認知機能評価 |
研究成果の概要 |
本研究は、瞬目と瞳孔反応という生理指標と認知処理との関係を検討し、これらの生理指標が人の認知機能を客観的に評価する上で重要な役割を果たしうることを示した。研究の結果、視覚意識(刺激の見え)の切り替わりと瞬目との間に密接な関係があることが確認された。意図的な瞬目や開瞼により視覚意識の切り替わりが促進される一方で、視覚意識が切り替わった直後には瞬目が多く生じた。また、対象を監視している際の注意の集中に応じて瞳孔は散大し、その散大の仕方は、監視時間の相対的長さに応じて変化した。本研究により、瞬目と瞳孔反応を同時に計測するすることで、人の認知機能を多面的に評価できる可能性も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、同一の実験事態で、自発性瞬目と随意性瞬目が及ぼす効果を比較し、さらには、ブラックアウトや随意性の開瞼の効果とも比較することにより、自発性と随意性の瞬目が機能的に異なる働きをすること、そしてそれは、眼を閉じることによって生じる一過性の視覚変化によらずに、随意性の眼瞼運動に伴う脳活動による可能性が高いことを示唆した点が学術的に重要である。瞳孔反応に関しても、持続的な注意の集中に対応した変化を示すことを明らかにした。瞬目や瞳孔反応は、携帯情報端末に搭載されたCCDカメラで簡便に計測できるため、これら生理指標を用いた客観的な認知機能のモニタリング・システム等への応用展開が期待できる。
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