研究課題/領域番号 |
18K18689
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
葭田 貴子 東京工業大学, 工学院, 准教授 (80454148)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アイトラッキング / ソーシャルプレゼンス / アイコンタクト / 複数人数同時記録 / バーチャルリアリティ / ドライブシュミレータ / 眼球運動 / 臨場感 / 共同注意 / 社会脳 / コミュニケーション / 注視 / 存在感 |
研究成果の概要 |
二名の被検者が互いの顔を観察している際の眼球運動を同時記録する実験を実施した.これにより,「誰かに見られている」という感覚が人間の視線行動を変化させるか検討した.それぞれの被検者は目の前のディスプレイにリアルタイムに表示される相手の顔を観察し,2台のアイトラッカを用いて視線方向を同時記録した.アイトラッキングそのものには成功しており,2名の被検者が互いの顔近傍に視線を向ける様子が観察できた他,「相手に見られている」という感じている条件において,互いの視線が合うのを避ける行動が認められた.このようなデータの解析・可視化技法に決まったものがないため,今後の研究開発が待たれる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対面の複数の人間が互いにコミュニケーションする状況を複数人数同時記録する技術と装置自体は増加している.一方,心理学者からみて信頼しうる実験プロトコルやデータ解析手法が確立していないため,採取したデータに心理学的に意味のある可視化や解釈を与える研究自体はこれからの領域である.本研究ではこの点に,カオス理論で用いられるリカレンスプロットやクロスリカレンスプロットといった比較的新しい解析手法を用いて解決策を提案するものである.解析手法自体は眼球運動以外のfMRIデータなどにも転用可能なため,成功した場合,複数人数同時解析を実施する数多くの研究用域への高い汎用性が期待される.
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