研究課題/領域番号 |
18K18694
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平松 千尋 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (30723275)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 色覚の多様性 / 見かけの温度 / 感覚間協応 / 発達 / 生理学的要因 / 文化社会的要因 / 感覚間供応 / 文化的要因 / 色 / 見ための温かさ / 色覚多様性 / 生理学的制約 / 時間帯推定 / 2色覚 / 機械学習 / 文化規範 / 見かけの温かさ / 多感覚統合 / 色覚 / 触覚 |
研究成果の概要 |
赤から黄にかけては暖色、青領域は寒色とカテゴライズするように、人には色と温かさを対応づける傾向がある。しかし、この対応がどのように生じるのか、また個人間の共通性と多様性については、未解明な部分が多い。そこで、この特性の共通性と多様性について、生理学的要因と文化的要因の両者から検討することを目的に、色覚と年齢層が様々な人々を対象に調査した。その結果、どの色覚でも発達に伴い多数派の色覚である3色覚を持つ成人の対応づけに近づく共通性が明らかとなった。ただし、個人の色覚特性が強い影響を与えている事例も見られ、文化社会的要因と生理学的要因の両者が貢献していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
見るだけで物体の状態を把握することは、外界でうまく生きるために重要な心の働きである。色と見かけの温かさの対応はその一つと考えられるが、なぜこの対応が生じるかは未解明であった。本研究では、この対応関係の生理学的要因と文化社会的要因に着目し、様々な色覚および異なる年齢層の人々における対応を比較することにより、獲得過程を調査した。結果は、生理学的要因と文化社会的要因の両者の貢献を示唆するものであった。本研究を発展させることにより、古代より知られているがメカニズムが不明確な心の働きの解明が期待される。
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