研究課題/領域番号 |
18K18700
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
|
研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
高橋 雅延 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (10206849)
|
研究分担者 |
清水 寛之 神戸学院大学, 心理学部, 教授 (30202112)
齊藤 智 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70253242)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | ステレオタイプ / 記憶 |
研究成果の概要 |
本研究での作業仮説とは、「女性は男性に比較して自動車の記憶力が悪い」というステレオタイプを有する記憶場面において、不安を強く感じ、(1)この不安が記憶課題とは無関係な思考、すなわちステレオタイプ脅威を生み出し、(2)効率的な記憶方略の使用の際に必要不可欠な集中力(すなわちワーキングメモリ)を妨害し、結果として、効率的な記憶方略が使用できず、記憶成績が悪化してしまうというものであった。女性若齢者と女性高齢者を対象にした3つの実験の結果、ワーキングメモリとの関係は明確ではなかったものの、記憶課題や空間的認知課題の成績が向上する傾向が認められた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の社会には種々の固定観念すなわちステレオタイプ(たとえば、「一般に、女性は男性に比較して自動車の記憶力が悪い」)が蔓延している。これらのステレオタイプが自分に当てはまるかどうかを誰もが敏感に察知すると同時に、自分に当てはまるステレオタイプと一致した行動を示すかどうかについても、常に他者から観察され、評価されるという不安に直面し、自らの潜在的パフォーマンスの発現を妨げている。本研究では、実験参加者を女性だけに限定した上で、このようなステレオタイプを実験的に除去することにより、各自が最大限のパフォーマンスを発揮できる可能性のあることを明らかにした。
|