研究課題/領域番号 |
18K18729
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分13:物性物理学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
安東 正樹 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (90313197)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 巨視的量子力学 / CSL理論 / レーザー干渉計 / 基礎物理実験 / 熱雑音 / 巨視系 / 量子論 |
研究成果の概要 |
本研究では,巨視的な物体も記述できるような拡張量子力学理論の1つである,CSL (Continuous Spontaneous Localization)模型に注目し,その検証を進めた.真空中におかれた懸架系で独立に懸架された2つの鏡で光共振器を構成し,2つのレーザー光を双方から入射する装置の研究開発をすすめた.結果としては,CSLモデルに対して制限を与えるには至らなかったが,地面振動や大気などの雑音源の影響,懸架系や光学系の設計や雑音低減技術など,今後の研究につながる知見を得た.また,最終的には熱雑音の影響が課題になることもも積もられており,低温下での測定の必要性も認識されている.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の物理学では,相対論と量子論を結びつけることが大きな課題となっており,量子重力理論や拡張量子論の研究が進められている.本研究は,巨視的な物体も記述できるような拡張量子力学理論の1つをを実際に実験的に検証するという野心的な研究であった.感度が足りず,物理的に意味のある検証結果は得られなかったが,今後の実証に向けた知見を蓄積るするという意義があった.
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