研究課題/領域番号 |
18K18764
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分15:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
山口 昌英 東京工業大学, 理学院, 特定教授 (80383511)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ニュートリノ |
研究成果の概要 |
初期宇宙におけるニュートリノの脱結合過程について研究しました。質量基底およびフレーバー基底の両方の基底でのニュートリノスペクトルの歪みの進化を計算し、関連する運動方程式に対するO(eの3乗)までのQED有限温度補正による影響も初めて取り入れました。その結果、ニュートリノの有効世代数がNeff =3.044で与えられることを示しました。また、トリチウムによるニュートリノ捕獲を利用して、宇宙背景ニュートリノを観測する実験について考察を行いました。特に、ニュートリノデカップリングや銀河系でのニュートリノクラスタリング等の宇宙論的な効果を含む、各ニュートリノ種毎の正確な捕獲率を評価しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
素粒子標準模型からの逸脱の鍵であり、また、宇宙初期の状態を探る新しい窓ともなるニュートリノ、特に、ニュートリノ背景放射について、その存在量をこれまでにない精度で見積もり、また、その捕獲率を評価したことは、上記の目的にとって大きな進展となり学術的な意義があったといえます。
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