研究課題
挑戦的研究(萌芽)
X線断層撮影(CT)は、非破壊で3次元構造を調べる手法であり、近年、岩石の掘削コア試料にも汎用的に適用されつつある。しかし、広範囲を撮像では、岩石組織まで観察する解像度がないという問題がある.本研究では,「スパース超解像技術」を軸に,ミクロとマクロをつなぐ新しい岩石の解読方法を開発にチャレンジした。解析試料は、オマーンオフィオライトの蛇紋岩化したかんらん岩であり、同じ場所を異なる解像度で撮像した。スパース超解像により、特徴的な少数の(スパース)基底画像が抽出され、従来の補間法などと比べて高性能な超解像に成功した。さらに、大きな解像度の差がある場合には、段階的超解像が有効であることがわかった。
地球内部では、鉱物からプレートまで様々なスケールの現象が連動して起こっている。近年、分析・解析装置は飛躍的に向上たものの、異なるスケールの間を結びつけることは未だにできていない。本研究では、X線CTという岩石・地質試料の普遍的に使われる分析方法に、スパース超解像という機械学習技術の1つを適用して岩石組織解読の方法論を提案したものであり、この「スケールの壁」を打破すること第一歩になったと考えられる。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 4件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (26件) (うち国際学会 11件、 招待講演 2件)
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