研究課題/領域番号 |
18K18784
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
高田 守昌 長岡技術科学大学, 工学研究科, 助教 (50377222)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 氷床コア / 融解分析 / 高分解能 / 詳細解析 / 化学イオン成分 / 高時間分解能 / 気候環境変動 / CFA |
研究実績の概要 |
過去の地球環境の高時間分解能での解明のため、氷床コア試料の化学イオン成分を深度方向に高分解能で分析することを目指している。本研究では、微量の溶液試料で多くの化学イオン成分が分析が可能な分析装置へ、氷試料の融解試料を無駄なく導入することで、高分解能化する方向性である。このため、氷試料の融解と分析を連動させるため、それぞれの制御する必要がある。 氷試料の融解を制御するため、昨年度までに氷床コア試料の連続融解分析に用いる断面サイズを想定した間欠型の融解装置を開発した。本融解装置は、ペルチェ素子を融解時は熱源、融解停止時は冷源として用いることで、任意の深度長の氷試料を融解し、冷却を停止させる方式とした。融解制御の精度を検討するため、人工の氷を用いて、深度方向に2mm毎の融解を繰り返した。この結果、2±0.1mmの精度で融解制御が可能な状況となり、高分解能のための1つの大きなステップが完了している。 今年度は、汚染のない氷試料内部からの融解試料のみを分析装置に導入するため、氷試料外側と内側の融解試料の分離を検討する予定であった。しかし、 私事情により研究活動をセーブせざる負えない状況となった。このため、年度初期に経費を次年度にすべて持ち越す判断をした。このため、汚染のない氷試料内部からの融解液のみを分析装置に導入するための、氷試料の送り機構を備えた氷試料外側の融解除去機構のアイディア出しを行ったことに留まった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
汚染のない氷試料内部のみを分析器へ液送する必要があるが、他方法の再考を余技なくされ、やや遅れを生じていた。また、今年度は、私事情により研究活動をセーブせざる負えない状況であり、昨年度からほとんど進捗できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
汚染のない氷試料内部からの融解液のみを分析装置に導入するため、氷試料の送り機構を備えた氷試料外側の融解除去機構を作成し検討する。 開発した間欠融解装置を、液送装置および分析装置と連動させることが次の課題となる。
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