研究課題/領域番号 |
18K18786
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
成瀬 元 京都大学, 理学研究科, 准教授 (40362438)
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研究分担者 |
堤 昭人 京都大学, 理学研究科, 准教授 (90324607)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 逆解析 / テクトニクス / 堆積学 / 地形学 / モーフォダイナミクス |
研究成果の概要 |
本研究は,河川縦断形状から日本列島のような変動帯のテクトニクスを復元する逆解析手法を開発した.本手法はMCMC法を採用しているため,結果の不確定性についても評価をすることができる.開発した手法を紀伊半島・四国・東北地方の河川系に適用したところ,過去12万年については既存手法とよく適合する結果を得ることができた.また,既存手法では困難なさらに過去(60-80万年前)の隆起速度履歴の復元にも成功している.河川縦断形逆解析法は,島弧の第四紀テクトニクスを遡って復元するのに適した手法であることを本研究は示唆している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで困難であった第四紀島弧テクトニクスの面的かつ連続的な復元が本研究で開発した手法により可能となった.既存の地形学的手法では,隆起速度が復元できるのは段丘が存在する地域に限定されたり,熱年代学的手法では適用可能な岩相に制約があった.島弧の地殻隆起速度の履歴を知ることは,活動的縁辺域のプレートテクトニクスを理解することに役立つだけではなく,二酸化炭素回収・貯留に関する長期評価や,核廃棄物の地層処分にとっても基盤的な情報を与えるだろう.
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