研究課題/領域番号 |
18K18787
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
白石 史人 広島大学, 理学研究科, 助教 (30626908)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | マンガン団塊 / マンガンクラスト / マンガン酸化微生物 |
研究成果の概要 |
マンガン酸化物は金属資源として注目されており,地球環境・生命進化を理解する上でも重要である.本研究は天然環境におけるマンガン酸化物の形成機構解明を目指した.その結果,三瓶温泉のマンガンクラスト形成に微生物代謝が重要な役割を果たすこと,遠洋性粘土中に膨大な量の微小マンガン粒が存在すること,深海底のマンガン団塊表面に鉱物に被覆された古細菌とも解釈できる中空構造が多数存在することなどが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,天然環境中でのマンガン酸化物形成に微生物が大きく寄与していることが明らかになった.このことは,金属資源として注目されているマンガン団塊やマンガンクラストの形成にマンガン酸化微生物が関与している可能性を示唆している.また本研究により,底生の酸素発生型光合成微生物が放出する酸素によって効率的にマンガン酸化が起きることが示され,これは同様の現象が約24億年前の全球凍結後にも起きた可能性を示唆している.
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