研究課題/領域番号 |
18K18855
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分21:電気電子工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
谷口 博基 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (80422525)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 誘電体 / 光誘起効果 / 光電効果 / アルミネート / 光誘起現象 / 誘電体物性 / ワイドギャップ酸化物 |
研究成果の概要 |
LaAlO3系およびBaAl2O4系化合物において光照射によって誘電率が変化する現象(光誘電効果)を示す新材料の探索と、その発現機構の究明に取り組んだ。その結果、還元焼成LaAlO3において巨大な光誘電効果の創出に成功し、第一原理計算によって酸素欠陥が光誘電効果に主要な役割を果たすことを示唆する結果を得た。また、微量元素置換を施したBaAl2O4においては、光誘電効果が107Hz程度で誘電緩和を示すことを見出し、その振る舞いを解析することによって、複数のギャップ内準位にトラップされた光励起キャリアの外部電場に対する分極応答が光誘電効果の起源であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トランジスタや青色LEDに代表されるように、新しいデバイス素子の創出は科学技術の新展開を常に先導してきた。本研究は、光-誘電応答相関の基礎学理構築を通して、光によって誘電体の特性を自在にコントロールする、これまでに例の無い全く新しいデバイス素子の創製に取り組むものである。誘電体は、周波数フィルタやセンサなどへの応用を通して現代の電子デバイスに遍く応用されており、言うなれば「エレクトロニクス技術の米」とも言うべき物質系である。したがって、本研究で実現する誘電体の光制御は、従来のエレクトロニクスから次世代のフォトエレクトロニクスへの不連続な技術革新を先導すると期待される。
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