研究課題/領域番号 |
18K18874
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
高山 雄貴 金沢大学, 地球社会基盤学系, 准教授 (90612648)
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研究分担者 |
池田 清宏 東北大学, 工学研究科, 教授 (50168126)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 空間応用一般均衡分析 / 集積の経済 / 空間応用一般均衡モデル |
研究成果の概要 |
本研究では,集積の経済を考慮した空間応用一般均衡(SCGE)分析の基本的枠組を構築した.より具体的には,現実に観測される経済集積パターン変化の特徴を表現することができるSCGEモデルを開発するとともに,そのパラメータの設定法・効率的な数値解析手法を提示した.そして,その分析枠組により,これまでに実施されてきた高速道路整備が大都市・地方都市経済に与えた影響を評価した.その結果,単独の路線開通は整備区間周辺の経済活動の活性化をもたらしたこと,1960~2005年の高速道路整備全体の主要な効果は (路線網の中心に位置する) 大都市部への経済集積であることが確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により構築されたSCGE分析の基本的枠組は,政策の長期的効果を把握するための基礎となり得るものである.さらに,この枠組みは,既存の(集積の経済を考慮していない)SCGEモデルと整合させているため,その拡張が容易であるという特徴を持つ.それゆえ,本研究成果の簡単な応用により,本研究で実施した“交通基盤整備が都市経済に与えた影響評価”だけでなく,様々な政策の長期的効果分析を実施することができる.すなわち,土木計画学・経済学分野や実務で実施されている多様な政策分析への応用・発展が可能であるため,その波及効果は大きいと期待できる.
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