研究課題/領域番号 |
18K18878
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森 信人 京都大学, 防災研究所, 教授 (90371476)
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研究分担者 |
渡部 靖憲 北海道大学, 工学研究院, 教授 (20292055)
中條 壮大 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (20590871)
安田 誠宏 関西大学, 環境都市工学部, 准教授 (60378916)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 巨礫 / 波浪 / 台風 / 逆推定 |
研究成果の概要 |
近年,海中から移動し陸域に打ち上げられた巨礫(津波石)の分布についての調査が行われている.本研究では,観測された台風石の分布から,波浪および台風強度の逆推定を試みることを目的とした. 巨礫移動現象を数値モデルで推定するために,津波を模擬した孤立波と台風を模擬した不規則波を対象に,巨礫移動の水理模型実験を実施した.孤立波では水平床部が干出する場合に,不規則波では水没する場合に石の移動距離が大きくなった.さらに,巨礫移動現象について数値モデルを開発し,水理実験結果を用いて適用範囲の把握とモデル最適化を行った.孤立波と不規則波による石の移動距離について,概ね良好な結果が得られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
沿岸巨礫の研究は,沖(古台風)から陸上(観測結果)までの巨礫移動過程の時間軸をいかに逆に戻ることができるのかという点に学術的挑戦性がある.本研究で開発された巨礫分布を説明可能な巨礫移動の数値モデルをもとに,数百年スケールの過去巨大津波および巨大台風強度の両者を推定な道筋が得られた.これを発展させることにより,古台風災害評価学という新しい分野の開拓につながることが期待される.
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