研究課題/領域番号 |
18K18880
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高谷 哲 京都大学, 工学研究科, 助教 (40554209)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 表面被覆材 / コンクリート / ラマン分光 / 蛍光 / 光退色 / 光退色曲線 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,3つの有機系材料に対して促進耐候性試験を行い,劣化による構造および光退色曲線の変化について検討した.その結果,エステル結合を有する樹脂の場合には,劣化するにつれて,エステル結合が切れ,-COOHになることで蛍光が大きくなり,光退色しにくくなることが確認された.一方で,塩化ビニル樹脂の場合には,劣化するにつれて,ポリエン(-C=C-)が生成することで蛍光が大きくなることが確認されたが,光退色はしやすくなる傾向が見られた.いずれの樹脂も劣化に伴い光退色曲線に一定の傾向が見られたことから,光退色曲線が劣化度の指標として用いることができると考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで,促進耐候性試験の結果と実環境における劣化の相関性については不明な点が多く,塗膜の塗り替え時期などを現場で評価する手法がなかった.しかし,本研究課題の成果として,現場で評価可能な塗膜の劣化指標として光退色曲線を提案することができたことで,社会的な意義は大きいと考えている.また,これまで光退色のしにくさは蛍光物質の濃度に依存すると考えられていたが,必ずしも蛍光物質の濃度に依存しないことが確認されたことは学術的な意義があると考えている.
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