研究課題/領域番号 |
18K18904
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
海野 聡 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (00568157)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 古代建築 / 木造 / 修理 / 文化財 / メンテナンス / 解体修理 / 復原 / 南都 / 建長寺 / 建築生産 / 復元(復原) / 修理職 / 貫 / 歴史的建造物 / メンテナンスの歴史学 / 基礎的研究 |
研究成果の概要 |
本研究では、古文書の解読、過去の修理情報の情報収集・蓄積を通して、古代から近世のメンテナンスの実情を検討した。具体的には、前者に対し、南都七大寺を中心とする寺院の修理に関する情報収集を行った。また後者については国宝・重要文化財の現在の解体修理によって明らかになった過去の修理履歴に関する研究会を開催し、当麻寺等の修理に関する分析を行った。これらを通して、現代的な修理とは異なる多様な価値観を有した修理方法や理念が存在したことを明らかとした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、前近代の多様かつ継続的なメンテナンスに関する状況が明らかになった。特に修理に対する意識が平安初期に強まって以降、必ずしも修理は定期的になされたわけではなく、またその手法も修理時の時代性を強く反映したことが見えてきた。これらの成果により、近代以降の文化財保護制度の下での厳密な修理に対し、応急的な修理方法や時代性に応じた多様な修理方法の可能性を示すことができた。
|