研究課題/領域番号 |
18K18912
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分24:航空宇宙工学、船舶海洋工学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
横田 久美子 神戸大学, 工学研究科, 助手 (20252794)
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研究分担者 |
田川 雅人 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (10216806)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 宇宙環境 / 原子状酸素 / フッ素系高分子材料 / 高質量分子 / 材料劣化 / 窒素 / 窒素分子 / フッ素系樹脂 / フッ素系高分子 / エロージョン |
研究成果の概要 |
これまで地球高層大気による材料劣化現象は原子状酸素によるものと信じられてきた。この仮定のもとで全ての材料試験が行われてきたが、フッ素系材料など一部の宇宙用材料では軌道上での劣化現象と地上実験との間に不整合が生ずることが知られている。本研究ではこの未解決の問題に対して「フッ素系高分子材料の宇宙環境における劣化要因は、高エネルギー窒素分子の衝突によるもの」という新たな仮定を検証するものである。地上試験装置を用いた実験の結果、フッ素系高分子は軌道上N2同時衝突を模擬したAO+Arビームで炭化水素系材料より劣化が急速に進むことが確認され、Ar(軌道上ではN2)衝突の影響が大きいことが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで地球高層大気による材料劣化現象は原子状酸素によるものと信じられてきた。この仮定のもとで全ての材料試験が行われてきたが、フッ素系材料など一部の宇宙用材料では軌道上での劣化現象と地上実験との間に不整合が生ずることが知られている。本研究ではこの未解決の問題が窒素分子等の高エネルギー衝突を考えることにより説明できることを示し、この結果に基づく地上試験方法国際基準の改定の必要性を明らかにした。
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