研究課題/領域番号 |
18K18915
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
石川 達也 北海道大学, 工学研究院, 教授 (60359479)
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研究分担者 |
酒匂 一成 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (20388143)
所 哲也 北海学園大学, 工学部, 准教授 (40610457)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 地盤工学 / 豪雨災害 / 土砂災害 / 積雪寒冷地 / 気候変動 |
研究成果の概要 |
本研究では、地盤の耐災害性の指標である雨慣れ度を介して予測する汎用性の高い斜面災害リスク評価法を開発するため、(a) 地盤の雨慣れ度指標の提案、(b) 地盤の雨慣れ度の調査方法の確立、(c) 雨慣れを考慮した豪雨災害リスクの評価方法の構築について検討した。その結果、温暖地域で過去に発生した地盤災害の事例研究をもとに、北海道や東北地方など従来豪雨の少ない高緯度寒冷地盤が気候変動に伴って集中豪雨を受ける場合に発生が予想される地盤災害の潜在的な被災危険度を検討するために、降雨履歴の異なる様々な地域に対して統一的に分析可能な斜面災害の発生予測・リスク評価法を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来抽象概念であった「地盤の雨慣れ」を定量化することで、災害の地域性という曖昧な考え方を数値データに変換し、新たなステージに踏み入れた感のある日本各地で頻発する土砂災害に対して、より一般性を有した新しい防災・減災プラットフォームを提供するチャレンジ性の高い研究課題である。また、本研究は、今後の気候変動に伴い問題の顕在化が予想される積雪寒冷地の新しい地盤災害形態に対応した防災・減災対策の一環として、近年顕在化する新たな形態の地盤災害に対して対処療法的な対応に追われ、後追いの現象説明に甘んじてきた工学の現状を打開し、今後の気候変動を見据えた予測・事前適応に転じる契機となるものである。
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