研究課題/領域番号 |
18K18917
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀田 紀文 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00323478)
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研究分担者 |
山口 弘誠 京都大学, 防災研究所, 准教授 (90551383)
今泉 文寿 静岡大学, 農学部, 教授 (80378918)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | フラッシュフラッド / UAV(無人航空機) / 地形測量 / 熱赤外画像 / 雨量観測 / 気象観測 / 危険雨量 / 地形条件 / 降雨モニタリング / 無人航空機 |
研究成果の概要 |
下流に達し災害を引き起こす危険のある土石流を予測するために,静岡県大谷崩において土石流観測と多時期にわたる高精細な地形測量を実施した.扇状地上での首振りと流路形成によって,土石流扇状地の地形変化を伴いつつ,降雨イベント中にフラッシュフラッド形態での土砂流出を引き起こされることが示された.扇状地の地形変化は首振りと流路形成,その後の流路でのバックフィリングという明瞭なサイクルを示す.扇頂勾配が不飽和土石流の平衡勾配を越えた場合には土石流は一気に下流する.扇状地での高頻度な地形測量で扇状地の形状変化をモニタリングすることで,危険性の高い土石流の予測が可能になると考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のフラッシュフラッド研究の多くが局所豪雨の評価・予測の枠組み内で実施されてきた.それに対して,降雨-流出時に生じる河床材料の侵食が急激な流出ピークの形成に寄与することでフラッシュフラッドの危険性を高めることを,土石流の流下プロセスと地形形成の相互作用を解明したうえで示した点が本研究の学術的な意義である.近年の技術革新によって安価・簡便に実施可能になった高頻度・高精細な地形測量によって,フラッシュフラッドの発生予測精度を向上させることが可能であることを示した点に社会的な意義がある.
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