研究課題/領域番号 |
18K18941
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
邑瀬 邦明 京都大学, 工学研究科, 教授 (30283633)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 電析 / 非水溶媒 / 有機溶媒 / イオン液体 / 添加剤 |
研究成果の概要 |
グライム浴からの金属(アルミニウムおよびリチウム)の電析をモデルに、非水系の電析環境においてめっき添加剤として機能する物質を探索した。塩化アルミニウムとジグライムを含む系では、電析を抑制する効果のある物質、電析の核発生を促進して被覆率を改善する物質、残留水分の影響を抑制する物質を見いだした。またテトラグライムを溶媒とするリチウムの析出-溶解においては、吸着によりデンドライトを抑制する物質、酸化溶解を促進する物質、表面へのSEI(solid electrolyte interphase)形成にかかわる物質を明らかにし、4つの添加剤を併用することでリチウムの平滑電析が達成されることを見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金属の電析(electrodeposition)は、金属の製錬やリサイクリング、電気めっきや防食、電子基板や電子部品の配線形成、蓄電池の電極反応など、われわれの身の回りのものづくり技術やデバイスの動作を支える、社会的に重要な要素技術である。このような電析技術では一般に、電析状態を改善する(たとえば平滑に電析させる)ための種々の添加剤を使う。本研究の意義は、このところ広く研究されるようになった非水溶媒(有機溶媒やイオン液体など)を使った電析を主眼に、水溶液を使う従来のプロセスに比べて乏しい、電析添加剤に関する基礎的知見を得ることにある。
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